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【定義】

経典の分類法であり、九分教ともいう。なお、大乗と小乗とで、分類法は異なる。また、それぞれに名称などに違いはある。

【内容】

一般的な大乗仏教の場合は、以下の通りである。

修多羅
祇夜
伽陀
憂陀那
伊帝目多伽
闍陀伽
毘仏略
阿浮陀達磨
和伽羅那

また、小乗仏教の場合は、以下の通りである。

修多羅
祇夜
伽陀
尼陀那
伊帝目多伽
闍陀伽
阿浮陀達磨
阿波陀那
優婆提舎

さらに、道元禅師の『正法眼蔵』「仏教」巻では、『妙法蓮華経』「方便品」の偈頌を参照して、次のような分類をされる。

 あるひは九部といふあり、九分教といふべきなり。
九部
一者修多羅   二者伽陀   三者本事
四者本生    五者未曾有  六者因縁
七者譬喩    八者祇夜   九者優婆提舎
 この九部、おのおの九部を具足するがゆえに、八十一部なり。九部おのおの一部を具足するゆえに、九部なり。帰一部の功徳あらずば、九部なるべからず。帰一部の功徳あるがゆえに、一部帰一部なり。このゆえに八十一部なり、此部なり、我部なり、払子部なり、拄杖部?なり、正法眼蔵部なり。

また、これら九部が説かれた理由を次のように指摘される。
いまの一句一偈は、九部法なり、我此なるがゆえに随順衆生説なり。 「仏教」巻

いわば、衆生機根に随順して説かれたものだと考えられているのである。方便の結果、様々な経典が編まれたということであろう。

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