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【定義】

本来、修行道場に入った修行僧は、戒臘の高下で、その坐る位置の高下を定めるべき所を、僧堂掛搭した順番でもって、坐位の高下を決める習慣のこと。江戸時代の学僧面山瑞方師はそれを強く批判する。
衆僧戒臘のこと、諸方にて結制に出初めの戒臘を用い、亦たは会下戒臘とて、掛搭の前後にて、坐位の高低を定め、或る所には、見掛け戒臘など云う様なこともあれども、本法は受戒の前後を以て、坐位を高下するが、梵網経の聖訓なり。洞下は、永平祖師の家訓にて、剃髪の時、大乗戒の血脈を授かって、皆な菩薩僧なれば、剃髪戒臘が、祖意に叶うなり。出家の戒臘は、俗人の年齢と同じき道理にて、俗人の一日も先に生まれしが兄にて、半日もおそく生まれしが弟と云う様に、仏子と云うより見れば、一日も先に剃髪受戒のものは法兄にて、半時も後は法弟なり。 『僧堂清規』巻5

なお、現状の曹洞宗の修行道場(本山僧堂専門僧堂等)は、基本的にこの「見掛け戒臘」を用いている。

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