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【定義】

道元禅師の『正法眼蔵』の巻の一。仁治元年(1240)10月18日に、興聖寺にて学人に示された。95巻本では14巻、75巻本では29巻。

【内容】

道元禅師は、同巻の冒頭で、「而今の山水は、古仏道現成なり。ともに法位に住して、究尽の功徳を成ぜり。」とされて、自然界の存在であると考えられがちな、山や水こそが、正法眼をもって見れば、まさに過去現在未来という時間を超えて、主観−客観という対立も超えて、それぞれに絶対の仏法を説く真理そのものであることから、「山水経」と名づけた。
古仏いはく、山是山水是水。この道取は、山是山といふにあらず、山是山といふなり。しかあれば山を参究すべし。山を参究すれば山に功夫なり、かくのごとくの山水、おのづから賢をなし聖をなすなり。

山是山というわけではないが、山是山といわれるのであり、この否定・肯定の両立てには、山がおのずから脱落して山であるという山が一切の我々の知見から独立した構造がうかがえるのである。

【写本】

愛知県豊橋市全久院には、かねてより道元禅師の自筆本といわれる「山水経」が所蔵されていたが、最近では道元禅師以外(懐弉禅師義介禅師との説もある)の書写本ではないかとの研究成果が出されている。

【解説書等】

・安谷白雲『正法眼蔵参究 山水経・有時 (新装版) 』春秋社・1999年
・内山興正『正法眼蔵山水経・古鏡を味わう』柏樹社・1988年

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