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【定義】

仏陀の遺骨のこと。設利羅とも。

【内容】

もともとは身体を意味する言葉であったが、多くは仏や高僧などの屍を指すようになった。荼毘する前の全身舎利と、荼毘した後の砕身舎利とがあるが、普通は後者を意味している。これらを生身舎利と称して、仏の残した教法・経典を法身舎利ということがある。

なお、道元禅師は日本での参学師であった仏樹房明全和尚が留学先の中国で示寂したため、その舎利を持ち帰ってきて京都建仁寺に埋葬したことが知られ、その経緯は『舎利相伝記』として書かれている。一方で、舎利のみを重んじる風潮を批判している。
いまの愚人、おほく舎利はおもくすといへども、袈裟をしらず、護持すべきとしれるものまれなり。 『正法眼蔵』「伝衣」巻

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