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【定義】

十八物とも。僧侶が常に身に携帯すべき持ち物を、その数から十八種物という。原始仏教の僧団以降、僧の個人的所有物は比丘六物とされていたが、大乗仏教では十八種となった。『梵網経(下)』「第三十七軽戒」に述べられている。
梵網菩薩戒経に云く、なんぢ仏子、常に応に二時頭陀、冬夏の坐禅、結夏安居に、常に楊枝・澡豆・三衣・瓶・鉢・坐具・錫杖・香炉・漉水嚢・手巾・刀子・火燧・鑷子・縄床・経・律・仏像・菩薩形像を用うべし。而も菩薩行きて頭陀する時、及び遊方の時、百里千里を行来きするに、此の十八種物、常に其の身に随えよ。頭陀は、正月十五日従り三月十五日に至る、八月十五日従り十月十五日に至る。是の二時中、此の十八種物、常に其の身に随うれば、鳥の二翼の如し。 『正法眼蔵』「洗面」巻

なお、道元禅師もこの十八種物については、必ず携帯されるべきことを説かれ、以下のように提唱される。
この十八種物、ひとつも虧闕すべからず。もし虧闕すれば、鳥の一翼おちたらんがごとし。一翼のこれりとも、飛行することあたはじ、鳥道機縁にあらざらん。菩薩もまたかくのごとし、この十八種の羽翼そなはらざれば、行菩薩道あたはず。 「洗面」巻

【内容】

具体的には以下の物が挙げられる。

楊枝 歯を拭い、口の中の臭いを取る物
澡豆 豆などで製した洗剤
三衣 僧侶が身に着けるべき衣服
 飲み水や洗い水を入れる物
 応量器
坐具 袈裟を着けたときに敷く布
錫杖 音が出るようになっている杖
香炉 香を焚くための炉
漉水嚢 水を濾すための曩
手巾 手ぬぐい
刀子 剃髪・爪切り・布を切るための刀。剃刀
火燧 火打ち石
鑷子 毛抜き
縄床 携帯用の椅子
 経本
 戒本
仏像 如来像
菩薩形像 菩薩像

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