日本曹洞宗に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々を簡潔に示しています。日本曹洞宗に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

‥譟西・南・北と東南・東北・西南・西北に上下を入れて十方とし、あらゆる方角を指す。過去・現在・未来を意味する三世と合わせて、十方三世とすることで、あらゆる空間・あらゆる時間を指す。
東西南北四維上下を、十方といふ。 『正法眼蔵』「身心学道」巻

道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では60巻、75巻本では55巻。寛元元年(1243)11月13日、吉峰寺にて学人に示された。なお、懐弉禅師による写本が愛知県全久院に伝わる。

【内容】

道元禅師は、十方を大小や方円といった一切の妨げを超えた、尽十方界そのものであるとして、妨げない悟りを得た仏になぞらえて、仏土であるとされる。
いはゆる十方は仏土?を把来してこれをなせり。このゆえに仏土を拈来せざれば、十方いまだあらざるなり。仏土なるゆえに以仏為主なり。この娑婆国土は、釈迦牟尼仏土なるがごとし。

そこで、十方に於ける一々の方角もそれぞれに妨げがない絶対である。
この十方は一方にいり、一仏にいる。このゆえに現十方せり。

道元禅師は「十方」の真実相を、釈尊・長沙景岑・玄沙師備などの言葉をもって明らかにしようとされる。そこで、十方の姿とは、釈尊の姿であり、或いは沙門の眼であるともされ、一顆明珠も十方である。しかし、今の日常を離れてはおらず、家常語であるとされるため、まさに今此処こそ、十方仏土そのものであるとされる。
いはゆる在遮裏は十方なり。薄伽梵とは、拄杖なり。拄杖とは、在遮裏なり、一路は十方なり。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

角川書店『ねこ禅』



かわいい猫の写真とやさしく解説された禅語のコラボ本。【『ねこ禅』角川書店】からどうぞ。

管理人/副管理人のみ編集できます