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【定義】

/世箸録整嬋埖なること。通とは融通無碍であること。常識では推し量ることが出来ない超能力のこと。六神通であれば神境通・天眼通・天耳通・他心通・宿命通・漏尽通とされる。
道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本であれば25巻、75巻本であれば35巻。仁治2年(1241)11月16日に興聖寺で弟子達に示された。

【内容】

神通とは、通常では常識では推し量ることの出来ない超能力を意味するが、道元禅師は、そういった神通は小神通であり、大神通として喫茶喫飯という修行の日常底を示している。
かくのごとくなる神通は、仏家茶飯なり。諸仏いまに懈倦せざるなり。

つまり、神通というのは、あくまでも日常底の修行なのであり、しかも諸仏はこれまでに全くサボることが無かったという。なお、この日常底に徹する神通として、道元禅師がまず明らかにされたのが、大潙禅師の故実である、「大潙転面向壁臥」である。弟子の仰山慧寂が訪れた際、大潙は寝ていた。そこで、大潙は仰山に対し、自分が見た夢の内容を聞くと、仰山は盥に水を持って来た。続いて、弟子の香厳智閑も来た。香厳にも大潙は同じ問いをしたが、今度は一本の手ぬぐいを持って来た。つまり、寝ていたのなら、起きて、顔を洗い、そして拭くという動作そのものに徹する様子を神通としたのである。大潙は弟子達を「二子の神通智慧、はるかに鶖子・目連よりもすぐれたり」と褒めた。他にも、龐蘊居士の「運水及搬柴」などを用いながら、神通の妙義を示している。
二乗外道経師論師等は、小神通をならふ、大神通をならはず。諸仏は大神通を住持す、大神通を相伝す、これ仏神通なり。仏神通にあらざれば、盆水来手巾来せす、転面向壁臥なし、洗而了纔坐なし。

このように、ただの奇蹟ばかりを願うような神通力は小神通であり、諸仏は大神通を住持したという。

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