【定義】
塵労?は
煩悩のこと。稠林は樹がよく繁茂している林のこと。煩悩や世俗の煩わしい営みが、林が茂るように多く盛んなさま。
在家の生活のこと。
しかるあるに、小乗愚人いはく、造像・起塔は有為の功業なり、さしおきていとなむべからず、息慮凝心、これ無為なり、無生・無作これ真実なり、法性・実相の観行?、これ無為なり。かくのごとくいふを、西天東地の古今の習俗とせり。これによりて重罪・逆罪をつくるといへども、造像・起塔せず。塵労稠林に染汚すといへども、念仏・読経せず。これただ人天の種子を損壊するのみにあらず、如来の仏性を撥無するともがらなり。 『正法眼蔵』「発無上心」巻
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