【定義】
結制安居の際に、首座を拝請する法儀のこと。一般的には入寺式と呼称。現行『行持軌範』であれば、「年分行持」に組み込まれており、夏安居は「5月2日」、冬安居は「11月2日」の粥罷に行われる。
【差定】
現行の差定は以下の通りである。
・準備
・維那白槌
・知事、首座に致語
・首座、住持に致語
・首座就位
・維那告報
以下、住持出堂、首座帰寮、大衆散堂となる。
【成立経緯】
「請首座法」については、来歴不明の法儀である。ただし、近代における『洞上行持軌範』以来、宗門公式の行持として行われるようになった。その経緯は以下の通りである。
このように、末尾に「創定」という言葉が出ている通りで、現行の「請首座法」は明治時代に、それまでの清規において関連する法儀を集め、作られたものであることが理解出来よう。
結制安居の際に、首座を拝請する法儀のこと。一般的には入寺式と呼称。現行『行持軌範』であれば、「年分行持」に組み込まれており、夏安居は「5月2日」、冬安居は「11月2日」の粥罷に行われる。
【差定】
現行の差定は以下の通りである。
・準備
・維那白槌
・知事、首座に致語
・首座、住持に致語
・首座就位
・維那告報
以下、住持出堂、首座帰寮、大衆散堂となる。
【成立経緯】
「請首座法」については、来歴不明の法儀である。ただし、近代における『洞上行持軌範』以来、宗門公式の行持として行われるようになった。その経緯は以下の通りである。
入寺式の事は、固より諸清規に無き者なり、宗内に中古以来一会結制等に於て首座の為に安下処を設けて入寺すること、恰も住持の晋山に類似するもの、其の何の理由たるを知らず、弊の甚きなり。按ずるに現今結制の首座は、諸清規に称する処の首座と其名同ふして其実を異にす、今の首座は三出世の初級にして一種特別の任職と成れり。故に請首座亦特別ならざる可らず、勅修に立僧首座を請する法名徳首座を請する法あれども、今時の用に適せず。禅苑に諸知事・請頭首法あり、勅修に両序進退法あり。僧規・小規は其の全文を採り、又は之を演べ書にせし等皆な今時請首座の法に適せざるのみならず、行礼煩に過ぎ、前後錯雑して穏当ならず。依て今は禅苑・勅修を本拠として順序を改正し、現に行はるべきの式を創定す。 『洞上行持軌範』巻中・17丁表、カナをかなにする
このように、末尾に「創定」という言葉が出ている通りで、現行の「請首座法」は明治時代に、それまでの清規において関連する法儀を集め、作られたものであることが理解出来よう。
タグ

コメントをかく