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【定義】

食事の準備を終えた典座が、僧堂に向かう食事を送り出す際に行う九拝のこと。
典座は、朝課諷経を終えて帰寮し、直ちに(袈裟を搭けたまま)粥飯焼香僧堂を望んで展具九拝(これを僧食九拝の礼という)。終わって送供?及び浄人をして僧堂に粥椶鯀らしめる。(九拝せぬ内に粥椶鯀り出してはならぬ。〈以下略〉) 「第三朝粥行鉢」項、『行持軌範』「日分行持」16頁

なお、この「僧食九拝の礼」の典拠は、道元禅師典座教訓』である。
斎粥を如法に弁じ了りて、案上に安置し、典座、搭袈裟して展坐具し、先ず僧堂を望んで焚香九拝す、拝し了りて乃ち食を発するなり。一日の夜を歴て、斎粥を調弁す。虚しく光陰を度ること無し。実に排備、挙動の施為有りて、自ら聖胎長養の業と成す。退歩翻身するは、便ち是れ大衆安楽?の道なり。而今、我が日本国、仏法の名字聞き来たること已に久しし。然而、僧食の如法作?の言、先人記さず、先徳教えず。況んや僧食九拝の礼、未だ夢にも見ること在らざるをや。国人謂く、僧食の事、僧家の食法を作するの事、宛かも禽獣の食法の如し、と。実に憐みを生ずべし、実に悲しみを生ずべし。如何なる哉。 『典座教訓

以上のように、道元禅師はそれまでの日本仏教の中に、正しい食法などを伝える人がおらず、僧食九拝の礼についても同様であったと嘆いておられる。

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