曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

×
【定義】

寺院住持を勤めていた者が、高齢や疾病、或いは転住などの理由によって、自ら住持職を辞する場合には、後任者を決めて、住職の座を退く。それを退董といい、その式を退董式という。

【退董式作法】

現行の『行持軌範』にしたがえば、以下のような作法が挙げられる。

・諸堂行香
退董する住持が、諸堂を巡り焼香すること。仏・菩薩・祖師像などを祀る諸堂では、焼香展坐具三拝。土地堂・護法諸天善神を祀る堂では、焼香・問訊のみ。最終的に僧堂に入り、聖僧前にて焼香問訊し、大展三拝し、方丈に帰る。

・寺印譲与
退董する住持が、次の新命住持とともに、譲与すべき寺印や、諸々の帳面によって、寺宝の確認などを行うこと。

・退董上堂
退董する住持が、上堂し、大衆と問答を行う。

・発錫
退董する住持が、錫を携えまた行脚の旅に出ること。その場合には、大衆などは見送る。見送りの場合には、まず雲版を鳴らして小開静し、後に大開静。なお、寺内にある東庵に入り、東堂になる場合には、発錫送行を略すことも出来る。

【退董式略法】

新命和尚の晋山開堂などを控えて、諸法要が多い場合には、諸堂行香・寺印譲与を行ってのち、以下のように略す。

・報恩諷経
拈香法語や献湯菓茶などを行い、回向略朝課にて行われる報恩諷経に準える。また、この後に、祠堂諷経を入れることもある。

・謝辞
感謝の言葉を述べる。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます

広告募集中