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【定義】

西暦紀元前後から、インドの仏教に広がった、新たな理然形成、変革の運動であるとされている。大乗仏教では、『般若経』系経典に説かれた空思想を重視している。また、修行者の理想を菩薩であるとし、更に菩薩の修行の前提となる誓願を重んじ、六波羅蜜という理想の完成を主張する。他には、浄土などの仏国土の完成を願い、また現在に於いて釈尊以外の十方仏がいるとも考え、利他の意識が強く、三昧の強調もその特徴である。

また、本来仏説といえば、生身の釈尊が説いた言葉を集めた『阿含経(或いはニカーヤ)』がそれに該当するが、大乗仏教では時代が下って生み出された経典をも、仏説として認めたという特徴がある。また、大乗仏教は固有の律蔵を有していないため、特に初期大乗仏教運動時に於いては、伝統的な部派仏教教団から独立していたのではなく、その内部に止まって行われた一種の思想的変革運動であったと考えられている。

【内容】

釈尊の言葉については、実際のところ入滅後数世紀を経ても経と律の編纂や伝承作業が続いていた。しかし、それも或る一定の時代を経た段階で終え、そして体系が閉じてしまうわけである。その中で、解釈を回って、各部派は論争を続けていたと考えられている。ただし、編纂作業について、より後代まで開かれたものとして認めていく流れは、インド仏教に於いて現存し続けていたらしく、大乗経典はその流れに乗って誕生したという。

当然に、聖典化の作業は早く終えてしまった部派もあったわけで、そういう場合には仏説である経典と、弟子達の註釈である論書とは、その区別が明確である。しかし、大乗仏教では、経の中に論書の特徴や、律で用いる言説なども入っており、結局三蔵の区分が曖昧になっている。
拝問す。仏法元より文殊の結集・阿難の結集、両途有り。謂く、大乗の諸経、則ち文殊結集し、小乗の諸経、則ち阿難結集す。 『宝慶記』第20問答

このような、結集している人の区別を伝えた言説があったということについても、いわゆる『阿含経』系経典以外の結集を思わせるものとなっている。この言説は、例えば龍樹菩薩『大智度論』などにも見えることである。

【「大乗」という語について】

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