【定義】
法衣のこと、直裰。古来は褊衫と裙子とは別であったが、中国南宋以降はこの両方を合わせて綴り合わせるようになった。これを直綴という。なお、如浄禅師は弟子である道元禅師に対して、直綴は古法に契っていないとして批判する見解を提示している。
なお、道元禅師は褊衫と直綴とを両方用いていたようで、更に日中用と就寝用と2種類あったことを示す。
法衣のこと、直裰。古来は褊衫と裙子とは別であったが、中国南宋以降はこの両方を合わせて綴り合わせるようになった。これを直綴という。なお、如浄禅師は弟子である道元禅師に対して、直綴は古法に契っていないとして批判する見解を提示している。
堂頭和尚慈誨して曰く、上古の禅和子は皆褊衫を著けたり。間、直綴を著くる者有り。近来は都て直綴を著く、乃ち澆風なり。你、古風を慕わんと欲せば、須らく褊衫を著くべし。今日、内裏に参ずる僧は、必ず褊衫を著く。伝衣の時にも、菩薩戒を受ける時にも、亦、褊衫を著く。近来、参禅の僧家の、褊衫を著くるは是、律院の兄弟の服なりと謂うは、乃ち非なり。古法の人を知らざるなり。 『宝慶記』第25則
なお、道元禅師は褊衫と直綴とを両方用いていたようで、更に日中用と就寝用と2種類あったことを示す。
若し直綴を換えるには、被位を離るること莫かれ、位に在りて換えよ。先づ日裏の者を将ちて先づ身上に蓋い、潜かに打眠直綴の両帯を解き、肩袖を脱ぎて、背後と膝辺とに落とす。譬えば蒲団を遶らすが如し。次に日裏の者の両帯を結びて著定し了り、打眠直綴を収めて被位の後の窖在せよ。日裏の者を脱ぎ、打眠衣を著くるも、須く之に準じて知るべし。 『弁道法』
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