【定義】
転輪王とも。偉人の
相好として三十二相を具えた者は、在家に留まれば転輪聖王となり、
出家すれば仏陀になるとされる。世俗の政治界の第一人者であり、この王は即位するとき天から輪宝を感得して、その輪宝の転ぜられた地方は、自然とこの王の徳に帰伏するため、武力を用いずに法をもって世界を統治するとされる。
いはゆる諸仏、あるひは自在天?のごとし。自在天に同不同ありといへども、一切の自在天は諸仏にあらず。あるひは転輪王のごとくなり。しかあれども、一切の転輪聖王の諸仏なるにあらず。かくのごとくの道理、功夫参学すべし。 『正法眼蔵』「諸悪莫作」巻
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