【定義】
伝法時に用いられる作法書のこと。元々は中世に
切紙の1つとして成立したと思われるが、近世に入ると加行も含めて伝法の作法書としてデファクトスタンダードとなった。近代に入ると、当時の曹洞宗務院から正式な作法書として印刷された本書が下附されるようになり、現代にまで至る。
内容は、諸礼拝の実施、『
嗣書』と室内伝授物の伝授などから成り立ち、末尾には「
無住拝」と「
法衣看経」で締め括っている。本文書についての口訣・口伝を集めた文献としては、
万仭道坦禅師『
室内三物秘弁』、
面山瑞方禅師『
伝法室内密示聞記』、
瞎道本光禅師『
室内聯灯秘訣?』などがある。
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