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【定義】

中国晋代の将軍、杜預が持っていた癖のこと。杜預は「破竹の勢い」などの故事成立に名を残す優れた軍人であったが、同時に優れた官僚・学者・政治家でもあった。杜預は、歴史書である『春秋左氏伝』を学んでいたが、今風でいうところのマニアに属するような偏愛ぶりであり、『春秋経伝集解』を著すほどであった。そして、晋の武帝(司馬炎)から「そなたには何の癖があるのか」と聞かれた際、「臣には左伝癖有り」と答えたことは余りにも有名。なお、『永平小清規翼』の作者である黄泉無著は、自らの行いを杜預に準えて「杜癖」と称した。
高祖の大規、なお春秋経の如し。空華の小規、左氏伝に似たり。蓋し祖訓を昭明して、後進を誘引するものなり。今この翼規、また杜癖を出す。こいねがわくは、叢林を小補せんことを。 『永平小清規翼』「例言」

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