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【定義】

南無帰依するの意。釈迦牟尼仏本尊とし、帰依をいたしますと念じて唱える、曹洞宗に於ける本尊唱名?のこと。浄土教に於ける「南無阿弥陀仏」、日蓮宗系に於ける「南無妙法蓮華経」に相当する。

【内容】

曹洞宗の教義上、仏とは、自ら成る存在と見るか、信じる対象と見るか、唱える対象と見るか等々議論がある。一般的には、最初の成る存在と見るのだろうが、それだけでは時代に合わせた布教が叶わないという意見も根強くあり、また、坐禅以外の諸行を認めない場合、いたずらに在家信者を遠ざけることになるとの指摘もある。

特に明治時代以降は、幕藩体制下に於ける保護も無くなったため、本尊唱名の導入も本気で模索されたようである。契機は様々に考えられるが、大きな影響は曹洞教会?及び『修証義』成立と、栖川興巖?師の活動、高田道見?師の法王教?の活動なども見ていくべきである。

また、「南無釈迦牟尼仏」という用語自体については、他の「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」と同じように、仏教史上決して珍しい用語ではない。道元禅師にもその用例が見える。特殊であると感じるのは、それらを重んじる宗派が、過重的に意味を付加したためである。
南無釈迦牟尼仏、香水洗頭し老兄を浴す。 『永平広録』巻1-98上堂

更に、『道元禅師和歌集』にも見える。
草庵に ねてもさめても 申す事 南無釈迦牟尼仏 憐み給へ 「草庵之偶詠」

【関連論文】

・衛藤即応「道元禅師の本尊観―宗門の本尊観」、『道元禅師の宗教と現代』春秋社、H12.11
・鏡島元隆「『修証義』をめぐる本尊観の展開」、『道元禅師とその宗風』春秋社、H6.2
・曹洞宗宗務庁教化部「家庭における仏道行持の再構築 ―本尊唱名「南無釈迦牟尼仏」と礼拝の勧めについて」、『曹洞宗報?』829、H16.10

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