【定義】
懺悔の種類には事懺と理懺とがあり、更にその方法に、事懺と理懺の二儀があることから、総じて二儀両懺という。
【内容】
事懺とは、事実上の具体的な懺悔であり、随時分別懺悔ともいい、身に礼拝恭敬し、口には懺悔文を唱え、意に仏を念い、この身口意の三業によって、慇懃に仏の哀愍を求めて、過去現在の全ての罪業を懺悔すること。一般に懺悔という時には、この事懺のことを指す。
一方で理懺とは、観察実相懺悔ともいい、過去現在の一切の罪業は全て心から起こるが、心が本来空寂であることを了知することにより、一切の罪相も、皆空寂であることを観じ、実相の理を観察して、その罪を懺悔し滅除することをいう。天台宗の『摩訶止観(上)』などで説かれている。
懺悔の種類には事懺と理懺とがあり、更にその方法に、事懺と理懺の二儀があることから、総じて二儀両懺という。
それ新帰元某甲〈信士・信女〉、帰戒を求めんと欲せば、まずまさに懺悔すべし。二儀両懺ありと雖も、先仏の護持したまう所、曩祖の伝来したまう所の懺悔の文あり。罪障悉く消滅す、吾が語に随ってこれを唱うべし。 『曹洞宗行持軌範』「檀信徒喪儀法」項
【内容】
事懺とは、事実上の具体的な懺悔であり、随時分別懺悔ともいい、身に礼拝恭敬し、口には懺悔文を唱え、意に仏を念い、この身口意の三業によって、慇懃に仏の哀愍を求めて、過去現在の全ての罪業を懺悔すること。一般に懺悔という時には、この事懺のことを指す。
一方で理懺とは、観察実相懺悔ともいい、過去現在の一切の罪業は全て心から起こるが、心が本来空寂であることを了知することにより、一切の罪相も、皆空寂であることを観じ、実相の理を観察して、その罪を懺悔し滅除することをいう。天台宗の『摩訶止観(上)』などで説かれている。
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