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【定義】

文字通り取れば、十全ではないということで、不十分という意味だが、道元禅師はこれを「道得」と合わせて用い、言うべき道理は言い尽くし、しかしまだ言えない部分が残ることを八九成という。しかし、これは言えないから悪いという価値観が問題ではなくて、「道得」としては完結していることになる。
いはくの宗旨は、道得太殺道なり。太殺道といふは、いひあていひあらはすのこれる未道得なしといふなり。いますでに未道得の、つひに道不得?なるべき、のこりあらざるを道取するときは、祇道得八九成なり。いふ意旨の参学は、たとひ十成?なりとも道未尽?なる力量にてあらば、参究にあらず。道得は八九成なりとも、道取すべきを、八九成に道取すると、十成に道取するとなるべし。 『正法眼蔵』「観音」巻

ただし、文字通り「不十分」の意で用いることもある。
この道取、いまだ十成の志気にあらず、わづかに八九成なり。たとひ八九成をゆるすとも、いまだ八九成あらず。十成をゆるすとも、八九成なきものなり。 『正法眼蔵』「大修行」巻

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