曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

×
【定義】

禅宗では、正法眼蔵涅槃妙心が師から弟子へ以心伝心されていくとされており、その系譜についても重大な関心が払われた。この系譜が、「仏法の系譜」であることから、便宜的に「法系」と呼ぶ。その場合だが、法系が確定するのが伝法時であるため、基本的に伝法した者のみがこの系譜を論じる。また、家系図に類似した法系図の機能も持つ『嗣書』『血脈』などの室中伝授物が存在している。

なお、この用語は主に江戸時代の「宗統復古運動」時に多用されるようになり、今に至っていると推定される。
源と清けれども流れ濁れる習ひ、中古より以来嗣法の真を管せず、住院の劵疏となせるが如し。是れに因て弊を成すもの凡そ五件あり。いわゆる法系、寺に属して、人に属せざる習ひとなるゆへに、師弟子と称するもの、数十年相隔てて、其人を知らず、其の名をきかずといへども、本寺及び前住の代り付せらるるに依て相続して怪まず、これ其の一つなり。 『宗統復古志

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます