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【定義】

法戦とは、師と弟子とが互いに法義を問答商量することであり、それを世の戦争に喩えて法戦と呼ぶ。なお、日本曹洞宗では中世以降、「五則法問」「五則行事」として発展し、後には首座法戦式となるが一部僧堂にはまだ「法問始め」などの名残が見える。なお、現在の『行持軌範』に於ける正式名称は「首座法座」という。

【内容】

安居結制の初めに、住持首座書記副寺知客の五人が各々公案一則を拈提(そのため「五則法問」と呼ぶ)して、修行僧とその義を討論することを法問・法戦・法座と呼ぶ。現在では首座のみが行うことが多い。

現在の差定は、法戦式前日に「(首座)本則行茶」が行われ、住持から「明日の法座を首座○○に譲り、△△の話を挙せしむ」と口宣して、首座が住持に代わって法戦することとし、当日は以下のような差定となっている。

殿鐘三会大衆上殿?
上方丈?
大擂上殿?
献湯菓茶
普同三拝
般若心経(挙心経)
挙則
拈竹箆?
法問?
謝語?
祝語?
普回向
普同三拝
散堂

【歴史的変遷】

そもそも、首座本則を挙揚する行持については、本来は「秉払」だったことは明らかである。日本曹洞宗では、道元禅師懐弉禅師を首座に任じて行わせたことが知られており、その後の『瑩山清規』でも秉払とされている。

したがって、道元禅師や瑩山禅師の頃には現在の形式での法戦式がなかったことは明らかであるが、近世江戸時代の曹洞宗に見る諸清規では完全に定型化されていることからすれば、その間に作られたことは明白である。

【論文】

・安藤嘉則「曹洞宗における「法問」について」『中世禅宗文献の研究』所収、国書刊行会・2000年

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