【定義】
墓塔の一種で、角などが無く全体がのっぺりとしていることから、無縫塔といい、
卵塔ともいう。僧侶のための墓塔として用いられる。
いま玄沙の宗旨を参究するに、無縫塔の高多少を量するに、高多少の道得あるべし。 『正法眼蔵』「授記」巻
なお、中国の禅語録などを参照すると、「無縫塔」の表現の方が古く、かつ多い。「卵塔」は少ない。
玄沙曰、七尺八尺、雪峰無縫塔と云、無縫は心得へきやうあり、遍法界ともとき、三界一心なりともとく、これ無縫の詞也 『正法眼蔵抄』「授記」篇
以上のように、
道元禅師の直弟子達は「無縫」を、無分別の意義で捉えている。
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