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【定義】

壁に面して坐禅すること。または、心を壁のようにして坐禅すること。

【内容】

面壁については、現在の曹洞宗と臨済宗では見解が相違しており、曹洞宗では壁を向いて坐るが、臨済宗では【定義】に於ける後者の意味を強調して、お互いに面して坐ることになっている。

現在の僧堂に於ける進退を規定しているのは、道元禅師の『弁道法』だが、「住持人は椅子に就いて、聖僧に向かって坐禅し、首座は牀縁に向かって坐禅し、大衆は面壁して坐禅す。」というように、役職によって、聖僧や牀縁に向かう場合と、壁を向く場合とを分けている。

また、道元禅師が面壁を重んじるのは、インドから中国に禅宗を伝えたとされる菩提達磨大和尚の故事による。梁の武帝と問答した後、嵩山の少林寺にて9年間の面壁坐禅の修行を行ったとされているが、道元禅師は面壁を坐禅と同じ意味で使う。
少林に心印を伝う、面壁九歳声明、尚お聞ゆ。 『普勧坐禅儀

或いは、面壁して坐るというように、1つの動作としても描かれる。
しかあればすなはち梁より魏へゆくことあきらけし。嵩山に経行して、少林に倚杖す。面壁燕坐すといへども、習禅にはあらざるなり。一巻の経書を将来せざれども、正法伝来の正主なり。しかあるを史者あきらめず、習禅の篇につらぬるは至愚なり、かなしむべし。 『正法眼蔵』「行持(下)」巻

さて、先には臨済宗では壁に向かずに坐ることを指摘したが、古来から常にそうだったとは限らない。夢窓疎石は次のように指摘する。
宗門の坐禅と申すは念をおさめ身を動ぜじとするにもあらざれば、さやうに壁に向かって坐して念をやむること大事なりともいふべからず。 『夢中問答』48

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