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【定義】

読経するときに、叩き鳴らすための仏具。多くは木製で、外形は円形の竜頭魚身をしており、首尾に同型の竜頭が互いに曲がって相面して、腹部を膨張させて内部を空洞にすることから、音が響く。魚形を用いていることについては、魚が昼夜眠らずに醒めていることから、修行者が寝ることを忘れて修行することとしたという説などがあるが、定説は見ない。



現在「梆」や「魚鼓」と呼ばれ、直線の魚形をしており、僧堂庫院につるして、斎粥・普請などを知らせる仏具のこと。古来の清規で、木魚の鳴らし方を示している場合には、この△里海箸任△襦



【内容】

,砲△燭詭攀は、古来の清規には見えず、明様式を伝えた黄檗宗渡来以後に、日本曹洞宗でも流行したとされている。そのことを巡って、後期の古規復古運動を展開した面山玄透は批判している。玄透は、永平寺晋住する際、山内にある木魚を全て壊したとも伝えられ、面山は『考訂別録』巻5「鳴法器付木魚梆雲版考訂」にて、以下のように示している。
明様に横形の魚一頭作て、斎堂前飯梆と名く、是は古規の木魚なり。亦二頭接身団形の図を作て木魚と名づく、これは諸清規並びに教化の法器にも見へず、明様の新案か。木魚は禅規已下の諸清規、永瑩二規共に載て粥飯に鳴す。〈中略〉今は団形魚を木魚と名け、古来の木魚を梆と名く。是を洞下にうつして、永規・瑩規の木魚の名を改て梆とよび、亦団形魚を作て、木魚と名づけ打こと、祖規に背に似たり。 『曹洞宗全書』「清規」巻、273〜274頁、カナをかなに改める

なお、現在の木魚の位置付けだが、『行持軌範』「第三編基本作法・第七鳴物法・第七木魚」に、次のようにある。
おおよそ音読の誦経には木魚を打つ。ただし、寺に鎮守堂、真殿等があって、講中信者の帰仰により、祈祷諷経をする際などに、太鼓を鳴らすことが多い。 411頁

以上のことからは、現在では江戸時代の議論を顧みずに、木魚などの伴奏が取り入れられたことが理解できるが、その理由について、『明治校訂洞上行持軌範(巻下)』に、次のようにある。
凡そ読誦経呪には木魚を打す。〈以下割注:檗規に出でたる双頭合付の木魚を云ふれども、今はその是非を問はず、諸宗の慣習に倣ひ、一般の音声を整調するの便宜を尊ぶ也。〉 カナをかなにし、一部表現を改める

清規の本質は、古来の状況を無批判に遵守するのではなくて、時宜に応じて必要であれば改めることにあるが、木魚についても、いわゆる明様型が、時宜に応じて取り入れられたことが理解できる。

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