【定義】
安居を許可する正式な期間(『正法眼蔵』「安居」巻に依れば、3月下旬から3月31日までのこと)ではなくて、その後一週間ほど(仏生会まで)の猶予期間中に行われる掛搭のこと。『瑩山清規』では、特にその人の状況に応じて、この略掛搭が許されるべきであるという。
【内容】
実際の掛搭の儀式については、「掛搭」項に説明を譲り、ここでは『瑩山清規』の本文にしたがって、「略掛搭の儀」を見る。
安居を許可する正式な期間(『正法眼蔵』「安居」巻に依れば、3月下旬から3月31日までのこと)ではなくて、その後一週間ほど(仏生会まで)の猶予期間中に行われる掛搭のこと。『瑩山清規』では、特にその人の状況に応じて、この略掛搭が許されるべきであるという。
四月一日、旦過を閉じて客僧を接せず。然而、近来の儀、仏生会以前は、その人品に随って、これを免す。これ、略掛搭なり。 『瑩山清規(下)』
【内容】
実際の掛搭の儀式については、「掛搭」項に説明を譲り、ここでは『瑩山清規』の本文にしたがって、「略掛搭の儀」を見る。
略掛搭の儀は、維那と知客が方丈に内稟して、方丈を焼香礼拝し、維那、引いて掛搭せしむ。維那また引いて僧堂に入る。ただ聖僧前に焼香礼拝し巡堂して、維那の被位の所において、触礼三拝するのみ。〈中略〉略掛搭の人の如きんば、維那、行者をして侍者寮及び諸寮に報知せしめるなり。次に郷人、法属及び旧住、次第に相看して、問訊し礼拝す。 『瑩山清規』
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