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【定義】

または縁慮心とも。堅実心・肉団心などに対して、思慮分別する心を指す。
このなかに、菩提心をおこすこと、かならず慮知心をもちいる。菩提は天竺の音、ここには道といふ。質多は天竺の音、ここには慮知心といふ。この慮知心にあらざれば、菩提心をおこすことあたはず。この慮知心をすなはち菩提心とするにはあらず、この慮知心をもて菩提心をおこすなり。菩提心をおこすといふは、おのれいまだわたらざるさきに、一切衆生をわたさんと発願し、いとなむなり。 『正法眼蔵』「発菩提心」巻

このように、道元禅師は思慮分別でもって、修行に邁進しようと「選択」することこそ、菩提心への重要な道程であるとされる。

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