【定義】
寺院の檀信徒で死亡した者の年月日や戒名、俗名や血縁などを記録したもので、鬼籍・鬼簿・点鬼簿・霊籍などとも呼ばれる。
【内容】
天台宗の慈覚大師円仁の「結衆名簿」が日本の過去帳の始まりとされており、平安時代中期に恵心僧都源信によって始められた「二十五三昧会」では、結衆の死者の名前を書いた軸を掛けて回向が行われている。また浄土系の時衆(時宗)では、教団の人々や信者の戒名を記したものを代々の遊行上人が携行して、常に回向したとされる「時衆過去帳」が知られている。
なお、近世に入り幕藩体制の中で各寺院が戸籍管理の役も果たすようになると、檀信徒の掌握のためにこの過去帳が広く用いられるようになり、1日から月末までの各命日の先祖が分かるような「日割り過去帳」や、寺院では年代順によって死者が分かるような「書き継ぎ式過去帳」が成立している。
寺院の檀信徒で死亡した者の年月日や戒名、俗名や血縁などを記録したもので、鬼籍・鬼簿・点鬼簿・霊籍などとも呼ばれる。
【内容】
天台宗の慈覚大師円仁の「結衆名簿」が日本の過去帳の始まりとされており、平安時代中期に恵心僧都源信によって始められた「二十五三昧会」では、結衆の死者の名前を書いた軸を掛けて回向が行われている。また浄土系の時衆(時宗)では、教団の人々や信者の戒名を記したものを代々の遊行上人が携行して、常に回向したとされる「時衆過去帳」が知られている。
なお、近世に入り幕藩体制の中で各寺院が戸籍管理の役も果たすようになると、檀信徒の掌握のためにこの過去帳が広く用いられるようになり、1日から月末までの各命日の先祖が分かるような「日割り過去帳」や、寺院では年代順によって死者が分かるような「書き継ぎ式過去帳」が成立している。
タグ
コメントをかく