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【定義】

戒を授けるための壇のこと。戒場の中に土を盛って高く築くので、壇という。

【内容】

戒壇の濫觴は、釈尊在世時に、楼至比丘によって祇園精舎に建立されたのが最初といわれている。中国では、曹魏の嘉平・正元年間に、曇柯迦羅が洛陽に建てたといわれており、南山道宣の頃から流行するようになった。唐の初めに、道宣が法を按じて壇を建てて『戒壇経』を著した。

日本では、孝謙帝の天平勝宝6年(745)正月に、鑑真が来日し、4月に東大寺に築いたのが最初の戒壇であり、次いで淳仁天皇の天平宝字5年(761)に下野薬師寺、筑前観世音寺に設けており、この3つを日本三戒壇ともいう。また、これらは一般諸宗に通じる戒壇であったが、嵯峨帝の弘仁13年(822)に、比叡山に天台宗一宗のための大乗戒壇建立が許可された。

なお、現在の日本曹洞宗では、授戒会の際にその都度、実施する寺院の本堂などに設けられる。
右某甲、某国某院の住侶。某年、某山に登り、某甲阿闍梨房剃髪し、某年、叡山或いは南都東大寺の戒壇に登って受戒す。戒牒、之を具う。 『瑩山清規(下)』

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