【定義】
持犯開遮とも。開は、ゆるすこと。遮は、さえぎること。持は、たもつこと。犯は、おかすこと。
大乗戒では、あくまでも
度衆生の
慈悲行に生きる
菩薩を理想としているため、戒の真実の精神を活かすために、
戒法を犯すことをゆるし、たもつことを止めることもある。このような自由な
持戒の精神を開遮持犯の自由という。一方で、
声聞戒(小乗戒)は、戒法が厳しく、いかなる場合もその条文を護持しなくてはならない。そのため、
慈悲に基づく活動ができない場合がある。
禅苑清規に云く、大乗梵網経、十重・四十八軽、並びに須く読誦通利して、善く持犯開遮を知るべし。 『正法眼蔵』「洗面」巻
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