つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉

【定義】

江戸時代の宗匠・天桂伝尊禅師による仮名法語である。刊記や筆録者なども明らかではないけれども、天桂が浪華蔵鷺庵在住の時に書かれたものということで、元禄４年以後の物と推定される。なお、『続曹洞宗全書』「法語・歌頌」巻では『千里一鞭』と『供養参』とを合わせて、『天桂伝尊和尚法語集』として収録されている。

【内容】

『供養参』は、在家の一居士の請益に答えて、三宝供養の功徳や、薦亡施食の徳などについて示した法語を侍者が筆録した物である。法供養の真実義を述べて、万物の空性・無我の道理を説き、生仏無差別の玄旨を明らかにしている。

テキストは、先に挙げた『続曹全』や、『禅門曹洞法語全集（坤）』などで見ることが出来る。