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【定義】

江戸時代の学僧、本秀幽蘭師が著した『教授戒文』の註釈書。全1巻。詳しくは『永平教授戒文略弁』という。

【内容】

本書は、本秀が『教授戒文』の意旨を宣揚するために、仏典祖録から、戒律に関する所説を引き、明らかにしたもの。万仭の『禅戒鈔』、指月の『禅戒篇』、面山の所説を引いて、註解を行っている。現在、このテキストは『曹洞宗全書』「禅戒」巻で見ることができる。

なお、研究の結果、本秀の戒学は、万仭の高弟・慧輪玄亮と石天童麟を介して、学んだものであり、更に1841年に成った『教授戒文弁解』という著作が存在し、それが改稿されて『略弁』になったとの見解も指摘されている。

【研究】
本多寛尚師「翻刻・校注『永平教授戒文辨解』」、『駒澤大学禅研究所年報』10・1999年

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