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【定義】

三十七品菩提分法」に含まれる五力のことである。この5つの力を用いて悟りに至るとされている。

・信力 信仰の力。
・精進力 努力の力。
・念力 憶念の力。
・定力 禅定の力。
・慧力 智慧の力。

なお、道元禅師は『正法眼蔵』「三十七品菩提分法」巻に於いて、この「五力」について以下のような提唱をされる。
信力は、被自瞞無廻避処なり、被佗喚必廻頭なり、従生至老只是這箇なり、七顛也放行なり、八倒也拈来なり。このゆえに信如水精珠なり。伝法伝衣を信とす、伝仏伝祖なり。精進力は、説取行不得底なり、行取説不得底なり。しかあればすなはち説得一寸不如説得一寸なり、行得一句不如行得一句なり、力裏得力これ精進力なり。念力は、拽人鼻孔太煞人なり。このゆえに鼻孔拽人なり、抛玉引玉なり、抛甎引甎なり。さらに未抛也三十棒なり、天下人用著未磷なり。定力は、あるひは如子得其母なり、あるひは如母得其子なり、あるひは如子得其子なり、あるひは如母得其母なり。しかあれども以頭換面にあらず、以金買金にあらず、唱而弥高なるのみなり。慧力は、年代深遠なり、如舩遇渡なり。かるがゆえに、ふるくいはく、如渡得舩。いふこころは渡必是舩なり。渡の渡を罣礙せざるを舩といふ、春氷自消氷なり。

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