香飯 - つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉

【定義】

読み方は「きょうはん」。

①『維摩経』「香積仏品」にて説かれる飯で、香積飯のこと。維摩居士が、香積仏の世界よりもたらして衆僧に供したという食事。

時に維摩詰は即ち九百万の師子の坐を化作す。厳好なること前の如し。諸菩薩は皆その上に坐す。是に化菩薩は満鉢の香飯を以て維摩詰に与う。　『維摩詰所説経（下）』「香積仏品第十」

②清浄な飯のこと。かぐわしい香りがしており、①の因縁を受けて、香飯という。仏及び、一般の僧侶に供される。また、これを作る場所を香積局という。

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