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【定義】

三宝を詳しく、仏・法・僧・宝という文字にして篆書体で鐫った大きめの印である。丸形の物や、角形の物(正方形・菱形)があるが、本来は角形が望ましい。
三宝印は四角(六センチくらい――曲尺一寸八分)であるのが天童、永平の古儀であるから角なるを可とす。 『行持軌範』109頁

なお、道場の疏や、可漏、祈祷札など、貴重で尊貴なことを証明する必要がある文書などに押す。面山瑞方師は、この三宝印の取扱いについて、次のように指摘する。
この宝印を押すこととは、三宝の証明を表することなり。是の故に、固く伝法の人に非ざれば、則ち押すことを許さず。押す時は、威儀を具え、予め宝印に向かって、香を焚いて請出す。卓上に安んじて、香に薫じて頂戴す。須く、南無三世十方、一切の常住三宝、光明潅頂し、哀愍して証明せんことを観念し了って、両手を当てて以て、緊要の処に押すべし。一念一押す。 『洞上室内訓訣』「押三宝印訓訣」

また、押印する際の角度や向きについても口訣が存在している。指月慧印師は、以下のように指摘している。
朱系等みな了て三宝印を押す。本師釈迦仏に一印、また大鑑慧能に一印、また永平元祖に一印、また下段の左右に一印づつ、都て五印なり。〈中略〉三宝印は最も正方に押すべし。ひきちがへて押すべからず。◇この様に押すは非なり。三宝傾欹す。□これを正直捨方便印としるべし。徒に知解を以て測ることなかれ〈七顛見仏八顛錯をいふことをやめよ〉。 『開戒会焼香侍者指揮』

要するに、斜めに押すことが問題だと指摘しているのである。

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