【定義】
「
下化衆生」とともに、「上に
菩提を求め、下に
衆生を化する」という語となる。悟りを求めることと、それをもって衆生を導くことをともに行うべきだという言葉。ただし、最近では、いたずらに
修行と
教化とを、上下に分けるべきではないという発想や、衆生を下として貶めているのではないかとして使われず、別に「欣求菩提、広化衆生(菩提を欣求し、広く衆生を化する)」という言葉を用いる場合もある。
前に説く所の如し、菩提を覚と名づけ、薩埵、即ち是れ化する所の有情なり。上求菩提、下化有情、此の智悲を発するが故に菩薩と名づく。 円測『般若波羅蜜多心経賛』
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