曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

「流れに随って去け」と訓じ、中国禅宗の大梅法常禅師が、或る僧の問いに対して答えた言葉。
かくのごとくして年月を経歴するに、塩官の会より一僧きたりて、やまにいりて拄杖をもとむるちなみに、迷山路して、はからざるに師の庵所にいたる。不期のなかに師をみる、すなはちとふ、和尚、この山に住してよりこのかた、多少時也。師いはく、只見四山青又黄。この僧またとふ、出山路、向什麼処去。師いはく、随流去。 『正法眼蔵』「行持(上)」巻

僧は、山で道に迷い大梅禅師の庵に来たが、そこで問うた語が「山を出ずる路、什麼の処に向かって去るや」というものであり、これは単純に「山から出る」という意味と、「迷いから逃れる」という両方の意味を持つ。大梅禅師の「随流去」とは、山から出るならば、川の流れに随って行けば良い、という意味と、即心即仏の意を徹底して、自らの心の流れをよくよく見極める意とがある。

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