【定義】
生まれ変わり死に変わり、こなたより去りかなたより来たるこの凡夫の身体が、
如来の真の
法身としての真実人体に他ならないことを示す言葉。
生死去来真実人体といふは、いはゆる生死は凡夫の流転なりといへども、大聖の所脱なり。超凡越聖せん、これを真実体とするのみにあらず。 『正法眼蔵』「身心学道」巻
このように、超凡越聖されたる究極の悟りのみを「真実体」にするのではなく、あくまでも凡夫の流転を以て、大聖の所脱と見なすところに、「真実人体」の妙諦がある。なお、当句に関する
提唱は『
正法眼蔵』「
唯仏与仏」巻をも合わせて参照されたい。
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