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【定義】

月分行持」の一。毎月1日、11日、21日の月3回に於いて、斎罷に衆寮にて宣読師(かつては首座)が『衆寮箴規』(後には『亀鏡文』や『対大己五夏闍黎法』も含む)を宣読すること。大衆はそれに随喜する。これにより、衆寮に於ける過ごし方を確認するともに、弁道の基本の厳守を初心の大衆に促す。なお、この行持は、宝治3年(1249)1月11日に永平寺にて行われたものが最初であるという。『永平寺小清規』では、「宣読清規」と呼称するが、現行『行持軌範』では「宣読箴規」という。
今年正月十一日より初て衆寮箴規を読始められる。毎年毎月朔日十一日廿一日に、後世晩学の僧達、輪次につとめて菓子と湯とを調え、大衆衆寮え集来して湯を飲畢ぬ。首座の役にて此清規を読み聞せらる。此義規、開山以来至今不退転。此清規の義理は、僧中一生涯の起居動静の間、主賓之礼子、修善遮悪之示也。如何なる愚人の耳裏にもをつるやうに書し給也。 『建撕記

なお、禅林寺本『瑩山清規』によれば、瑩山禅師も同じような行持を行っていたことが分かる。ただし、読む文献の数は増えたようである。
一日は読亀鏡文、十一日は読寮中清規、廿一日は読参大己なり。毎月、此の如し。 『瑩山清規』「年中行事」

この内、『参大己』とは『対大己五夏闍黎法』であると思われるが、おそらくは道元禅師が寛元2年3月21日に執筆されたため21日に宣読されたものであろう。

【内容】

現行の差定は以下の通り。

・衆寮前版三会
・大衆入寮(搭袈裟
・宣読師入寮
上香普同三拝
・大衆上牀(結跏趺坐
・宣読師結跏趺坐
・『衆寮箴規』宣読
普同三拝
・退寮

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