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【定義】

伊藤聡融師著による曹洞宗行持の解説書。当時曹洞宗大学長だった秋野孝道禅師の校閲を経て、大正7年(1918)4月1日に中央仏教社から発行された。なお、同月中には再版され、その後も続いた。内容としては、永年の布教に従事された著者が、宗門の年中行持で必要に感じたことを抄録し、研究考証を加えたものである。特に、一仏両祖の略伝や、宗門の教理、年中行持の意義などを記述したもので、全43項目となっている。平易な和文で書かれた文章であり、漢文は訓読され、総ルビとなっている。

【内容】

本書の項目は、以下の通りである。

標題
目次
第一章 日分
一 回向の意義
二 略三宝
三 朝課諷経回向の旨意
四 応供諷経回向の旨意
五 祠堂諷経回向の旨意
六 受食想念五観の偈
七 生飯の由来
八 檀信徒の家憲
九 信徒日課礼讃文
十 寺檀の関係
十一 今日一日の行持
十二 行持是れ報恩
聖訓
第二章 月分
一 朔望祝聖諷経の旨意
二 三八念誦の旨意
三 過去精霊簿の由来
四 月時斎に就て
五 人生の幸福
先哲教訓
第三章 年分
一 三朝祈祷の旨意
二 立春大吉の由来
三 鎮防火燭に就て
四 仏陀の入涅槃
五 涅槃会の由来
六 仏陀の遺訓
七 釈迦牟尼仏の略伝
八 釈尊の降誕
九 唯我独尊の真意義
十 彼岸の意義
十一 盂蘭盆の由来
十二 施餓鬼の由来
十三 承陽大師略伝
十四 曹洞宗の特色
十五 曹洞宗意安心
十六 天長節の由来と仏教
十七 常済大師の略伝
十八 平常心是れ道の真意義
十九 達磨大師の活機輪
二十 釈尊の成道
二十一 追弔の根本義
二十二 葬儀法礼に就て
二十三 引導の由来
二十四 戒名の意義
二十五 中陰法供養の旨意
二十六 親族忌服一覽
聖訓

以上である。この内容からは、叢林の行持よりも、在家信者相手の行持についての記載が多く、そのため、従来の仏典・祖録などでは中々分かりにくかった分野を解説しているところに、特徴があるといえよう。

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