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【定義】

江戸時代日本曹洞宗が輩出した学僧。雑華(ざっけ)、または安心院(あじむ)、鬼怒子を号とする。

生没年:享保15年(1730)〜天明8年(1788)
出身地:豊前国(現在の大分県)

【略歴】

豊前国宇佐郡安心院村に生まれた雑華蔵海は、同村内にあった永照寺4世大洪瑞仙に就いて出家した。寛保元年(1741)頃に、江戸吉祥寺?栴檀林にて学び、20年間宗学を研鑽するなどしたが、その過程で指月慧印瞎道本光に随侍して、『正法眼蔵』を始めとする宗典・祖録を参究した。

明和4年(1767)に常陸国土浦の東光寺や、安永5年には興正寺にて住持するなどしたが、晩年になってからは病の小康の間、天明5年(1785)に至るまでかけて『正法眼蔵私記』を著した。他にも、天明7年には江戸吉祥寺で『碧巌録』を提唱し、『碧巌録私記』として編集された。天明8年4月26日に興正寺にて示寂した。世寿59、法嗣には恬休良寂がいる。

【主な著作】

・『正法眼蔵私記
・『正法眼蔵傍註』(10巻)
・『興正蔵海和尚法語』(1巻)など

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