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【定義】

叢林で、夏暑い時期になると「止版」を行っているが、暑気が落ち着いてきたら、再び坐禅版を打って、僧堂での坐禅を行うこと。8月1日或いは9月1日をその日とするが、叢林のある場所の気候・気温によって実施時期については、前後があっても良い。
八月一日、版を打って普請坐禅す。若しくは十五日、若しくは九月一日。天気・炎気・涼様に随って、時節、必ずしも定めず。 『瑩山清規(下)』

このような「止版」「打版」という行法は、道元禅師も行っていたことが見える。特に、9月1日の打版に合わせて上堂を行っていることが見える。
上堂。今朝、九月初一。旧に依って鳴板坐禅す。又、云く、仏仏祖祖の坐禅、要作甚麼。只、最要有ること在り。 『永平広録』巻5-389上堂

これは、建長2年(1250)に行われたと推定されているが、それを含め、以下の上堂がある。

・巻3-193上堂(寛元4年・1246)
・巻4-279上堂(宝治2年・1248)
・巻5-347上堂(建長元年・1249)
・巻5-389上堂(建長2年・1250)
・巻6-451上堂(建長3年・1251)
・巻7-523上堂(建長4年・1252)

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