曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

中国禅宗における公案の1つ。公案の当事者は以下の通り。
・丹霞天然(739〜824・石頭希遷の法嗣

【公案の内容】

丹霞天然が、木仏を焼いた公案。丹霞は寒い日に木仏を焼いて暖を取ったが、それを他人から譏られたため、その人に「焼いて、木仏から舎利を取る」といった。しかし、その相手は、「木仏から舎利が取れるはずもない」というので、丹霞は、「それならば私を責める理由は無かろう」と応じることで、仏像などへの崇拝を批判した。
【訓読】後に、慧林寺に於いて天の大寒に遇う。師、木仏を取って之を焚く。人、之を譏る。師曰く、我、焼いて舎利を取らん。人曰く、木頭に何ぞ有らん。師曰く、若ししかならば、何ぞ我を責めん。 『景徳伝灯録?』巻14・丹霞天然章

【その後の展開】

正法眼蔵随聞記』では、「丹霞天然禅師は木仏をたく、是こそ悪事と見えたれども、是も一段説法施設なり」(巻4)とされ、丹霞の方法が勝れた説法であるとして、評価している。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます