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【定義】

仏典の冒頭に挿入されている常套句。「是の如く我れ聞けり」と訓ずる。仏典は仏陀入滅後、その説法を記持していた弟子達が集まり、内容を各々発表して集成する「仏典結集」を経て定まったため、各々の弟子達が、「このように私は聞きました」と述べたという形式を取る。
如是我聞、一時、仏在舎衛国祇樹花林窟。与大比丘衆千二百五十人倶・・・  『長阿含経』巻一「第一分初大本経第一」

なお、阿含経典のみならず、大乗経典も同様の形式を取る場合が多い。
如是我聞、一時、仏在舎衛国祇樹給孤独園、与大比丘衆千二百五十人倶・・・ 『金剛般若経』

また、道元禅師は「経巻」の本質を、この「如是我聞」と「信受奉行」であるとした。
上堂に、挙す。東印土の国王、般若多羅尊者を請して斎の次で、王乃ち問う、諸人尽く経を転ず。尊者、甚麼と為てか転ぜざる。尊者曰く、貧道、出息衆縁に随わず、入息蘊界に居せず。常に如是経を転ずること、百千万億巻。但だ一巻・両巻のみに非ず。師曰く、如是我聞、信受奉行、と。 『永平広録』巻1-20上堂

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