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【定義】

本来の用語としては「拝席」。礼拝するための場所を示す法具のこと。僧堂仏殿など、床が三和土や石畳である場合、たとえ坐具を敷いたとしても礼拝には困難が生ずるため、礼拝するための台として拝席が設置された。しかし、近代以降に諷経が本堂法堂)で行われるようになり、その際、床は畳敷きが一般化しても、特に法要導師が礼拝する場所を示すために「拝席」が置かれた。ただし、床が畳で柔らかいため、畳約1畳分のゴザのような折り畳み可能な「拝敷」が敷かれるのみとなった。しかも、近年はその上に「坐褥」と呼ばれる大きな座布団も敷かれるようになった。

なお、「拝敷」について、現行『行持軌範』には用語が出てこない。そもそも法堂諷経を行うことは、古規には見えない習慣だからである。

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