【定義】
仏祖が正しく
正伝してきた
袈裟のこと。或いは、
仏陀が用いた
袈裟のこと。或いは、
仏身そのものの袈裟のこと。
仏法蔵相伝の正嫡に、仏衣も相伝相承するなり。法蔵正伝の祖師は、仏衣を見聞せざるなきむねは、人中・天上あまねくしれるところなり。しかあればすなはち、仏袈裟の体・色・量を正伝しきたり、正見聞しきたり、仏袈裟の大功徳を正伝し、仏袈裟の心身骨髄を正伝せること、ただまさに正伝の家業のみにあり。もろもろの阿笈摩教の家風には、しらざるところなり。おのおの今案に自立せるは、正伝にあらず、正嫡にあらず。 『正法眼蔵』「伝衣」巻
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