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【定義】

仏陀の姿を模して造られた像のこと。十八種物の一。

【内容】

道元禅師は、仏像は末世に残された仏そのものであるとして、礼拝し三宝の一として敬うことを説く。
一日示ニ云ク、人は必ズ陰徳を修スベシ。必ズ冥加顕益有るなり。たとい泥木塑像麁悪なりとも、仏像をば敬礼すべシ。黄紙朱軸荒品なりとも、経教をば帰敬スベシ。破戒無慚僧侶なりとも僧躰をば信仰スベシ。内心に信心をもて敬礼すれば、必ズ顕福を蒙ルなり。破戒無慚の僧なれば、疎相麁品の経なればとて、不信無礼なれば必ズ罰を被ルなり。しかあるべき如来の遺法にて、人天の福分となりたる仏像・経巻僧侶なり。故に帰敬すれば益あり、不信なれば罪を受クるなり。何に希有に浅増くとも、三宝境界をば恭敬スベキなり。禅僧は善ヲ修セず功徳ヲ要セずと云ツて悪行ヲ好む、きはめて僻事なり。 『正法眼蔵随聞記』巻4-8

ただし、その敬礼のみで、仏道を成就すると考えるような安直な発想には警鐘を鳴らす。
是レを思フに、仏像舎利は如来の遺骨なれば恭敬すべしといへども、また一へに是レを仰ぎて得悟すべしと思はば、還ツて邪見なり。 『正法眼蔵随聞記』巻2-1

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