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【定義】

江戸時代の学僧寂室堅光が著した禅戒論に関する著作、全1巻、文政2年(1819)に刊行された。

【内容】

本書は寂室が、彦根の清涼寺に於いて、仏祖正伝菩薩戒の本旨を、出家者のみならず、一般の在家信者にも会得させるようにと願い、和文をもって平易に書き記したもの。内容は、菩薩戒の意義と、懺悔十六条戒について解説したものであり、『十善戒法語』と合わせると、寂室の戒律観が理解可能である。また、十六条戒が「普遍化」の下に、一般在家信者にまで浸透する過程を見ることもできる。

現在、このテキストは『曹洞宗全書』「禅戒」巻で見ることができる。また、明治31年に永平寺64世・森田悟由禅師の指示を受けた弘津説三老師が校訂し、『戒法の手引』と改題して永平寺授戒会随喜者への施本として秀英舎より刊行している。

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