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【定義】

菩提所・菩提院?・氏寺・檀那寺・香華院などとも呼ばれるが、檀越帰依して先祖の遺骨を祀り、その菩提を弔うための寺院を指す。

【内容】

一般的に、菩提寺といえば江戸時代に確立された檀家制度の中で考えられることが多い。ただし、その機能だけで考えるとすれば、元々は藤原一族が建てた奈良・興福寺の例に見るように、氏寺がその早期の例であると考えて良い。時の支配者は、自らの氏寺を決めて、特別な関係を持つことが多かった。むしろ、それが一般の民衆のレベルにまで浸透したのが、江戸時代だったと見るべきであろう。

菩提寺という用語についてだが、岩波『仏教辞典』では、『新古今和歌集』に出典を求めるなどしており、決して近世に作られた用語ではないことが窺える。

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