【定義】
� 嵬粥廚箸篭騎悗砲董⊆詑里里覆だこΔ隷�喩に用いられるが、仏法の空なる様子そのものをたとえる。「夢中説夢」を直訳すれば、夢の中で他人のために夢を説くことであり、無駄なことであるとも考えられた。なお、道元禅師は、仏法に生きる存在が仏法について説くことを意味するものとした。
��道元禅師の『正法眼蔵』の巻の一。仁治3年（1242）9月21日に、興聖寺にて示衆された。９５巻本では３９巻、７５巻本では２７巻。
【内容】
道元禅師は、「夢中説夢」という言葉を、ただの儚い、意味のない虚妄なる説法であるというようには取らず、むしろ「証中而証」「証上而証」というように取り、特に「夢中」の「夢」については、この現れたる世界そのものであると解釈される。
ここからすれば、さらに世界そのものの夢に、現れたる一切全ての個物もまた夢であり、ここに夢中説夢の真意があるのである。言い換えれば、実体のない存在が、実体のない場所に於いてあることを示す言葉である。
一方で、夢の中で夢を説くということは、誤ったこと、無駄なことという意味にも取られてしまうが、道元禅師はそのようにとってはならないとされ、さらに夢中に於いて仏祖が出世し、さらに説法をするとされるのである。
同巻の末尾では、『妙法蓮華経』「安楽行品」から、偈の一節を引用して、提唱されているが、それは同巻にて説かれていた夢中説夢の真意を、あらためて経典の提唱によって弁証しようとするものであり、さらに、ここでは「夢覚」という表現をしておられるが、これは普通に考えれば、「夢」と「覚めた」状態を対比するものであり、仏法では前者から後者に転迷開悟すべきであると説くが、道元禅師は、夢覚ともに実相であるとされ、『法華経』の言葉を釈尊の説法であると捉える道元禅師は、あらためて「あきらかにしりぬ、好夢は諸仏なり、と証明せらるるなり。」として「夢中説夢」こそが、諸仏祖が正伝された正法に他ならないとするのである。
� 嵬粥廚箸篭騎悗砲董⊆詑里里覆だこΔ隷�喩に用いられるが、仏法の空なる様子そのものをたとえる。「夢中説夢」を直訳すれば、夢の中で他人のために夢を説くことであり、無駄なことであるとも考えられた。なお、道元禅師は、仏法に生きる存在が仏法について説くことを意味するものとした。
��道元禅師の『正法眼蔵』の巻の一。仁治3年（1242）9月21日に、興聖寺にて示衆された。９５巻本では３９巻、７５巻本では２７巻。
【内容】
道元禅師は、「夢中説夢」という言葉を、ただの儚い、意味のない虚妄なる説法であるというようには取らず、むしろ「証中而証」「証上而証」というように取り、特に「夢中」の「夢」については、この現れたる世界そのものであると解釈される。
遍界の弥露は夢なり、この夢、すなはち明明なる百草なり。擬著せんとする正当なり、紛紜なる正当なり。このとき、夢草・中草・説草等なり。これを参学するに、根茎枝葉・華果光色、ともに大夢なり。夢然なりとあやまるべからず。
ここからすれば、さらに世界そのものの夢に、現れたる一切全ての個物もまた夢であり、ここに夢中説夢の真意があるのである。言い換えれば、実体のない存在が、実体のない場所に於いてあることを示す言葉である。
しかあれば、仏道をならはざらんと擬する人は、この夢中説夢にあひながら、いたづらに、あるまじき夢草の、あるにもあらぬをあらしむるをいふならん、とおもひ、まどひにまどひをかさぬるがごとくにあらん、とおもへり。しかにはあらず。
一方で、夢の中で夢を説くということは、誤ったこと、無駄なことという意味にも取られてしまうが、道元禅師はそのようにとってはならないとされ、さらに夢中に於いて仏祖が出世し、さらに説法をするとされるのである。
この無上菩提、これ無上菩提なるがゆえに、夢これを夢といふ。中夢あり、夢説あり、説夢あり、夢中あるなり。夢中にあらざれば説夢なし、説夢にあらざれば夢中なし、説夢にあらざれば諸仏なし、夢中にあらざれば諸仏出世し転妙法輪することなし。その法輪は、唯仏なり与仏なり、夢中説夢なり。ただまさに夢中説夢に、無上菩提衆の諸仏諸祖あるのみなり。
同巻の末尾では、『妙法蓮華経』「安楽行品」から、偈の一節を引用して、提唱されているが、それは同巻にて説かれていた夢中説夢の真意を、あらためて経典の提唱によって弁証しようとするものであり、さらに、ここでは「夢覚」という表現をしておられるが、これは普通に考えれば、「夢」と「覚めた」状態を対比するものであり、仏法では前者から後者に転迷開悟すべきであると説くが、道元禅師は、夢覚ともに実相であるとされ、『法華経』の言葉を釈尊の説法であると捉える道元禅師は、あらためて「あきらかにしりぬ、好夢は諸仏なり、と証明せらるるなり。」として「夢中説夢」こそが、諸仏祖が正伝された正法に他ならないとするのである。
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