【定義】
古則公案に対する解答(
下語・
著語)の方法について、その秘訣を伝授する際に、特定の門派の中で秘密に口訣されたものを筆録したもの。
参禅の際の、参考書・手控え書として伝わった。臨済宗では「密参録」と呼ばれるものに、機能的にはだいたい同じとされるが、
曹洞宗では「門参」と呼称された。特に、
瑩山禅師や
峨山禅師、或いは
峨山五哲の
無端祖環禅師・
通幻寂霊禅師の頃に始まり、その後永享年間(1429〜1441)の頃に盛んになり、文明年間(1469〜1487)には各門派の特色が加えられたものになったという。一種の
抄物。
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